佐々木俊尚

有料メールマガジンのご案内

毎号きわめて濃密なメインタイトルに加え、
・今週のブックレビュー
・今週のライフハック
・今週の特選キュレーション
など盛りだくさんのメニューをご提供。さらには本メルマガ限定の「英語キュレーション」で、日本では紹介されていない英語圏の記事をまとめて紹介しています。お手元のiPad、Kindleなどで読める電子書籍版もご用意しています。

配信日は毎週月曜日午後5時。激動の一週間をスタートさせるのにふさわしい知的刺激をどうぞ。

個人で購読されるお客様

購読料:月額1,000円(税込)
お支払い方法:PayPal
毎週土曜日までにお申し込みいただければ、
その週の月曜日号も配信します。

法人で購読されるお客様

購読料:6ヶ月 12,000円(税込)
    12ヶ月 24,000円(税込)
お支払い方法:銀行口座振り込み

以下の電子書籍ポータルからもどうぞ。

メルマガは以下のような内容です。この濃密で刺激的なコンテンツをお試しください。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
佐々木俊尚の未来地図レポート       2012.8.13  Vol.206
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

http://www.pressa.jp/

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
特集1

著名ブロガー・スコーブルが吠えた「モバイル3.0」の世界
〜〜フェイスブックとアマゾンのスマホはここに可能性が
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 アメリカの著名ブロガーとして有名なロバート・スコーブルが「モバイル3.0」という興味深い記事を書いていた。今回はこれを紹介しつつ、モバイルの今後の方向性を読み解いてみようと思う。

■Mobile 3.0 arrives: How Qualcomm just showed us the future of the cell phone
http://scoble.it/OP2HNr

 スコーブルの記事は、クアルコムがリリースした携帯電話の「Gimbal」という新しいSDK(ソフトウェア開発キット)をベースにしている。彼はこのGimbalにいたく感銘を受け、「これはモバイル3.0だ!」と叫んでいるのだ。

 Gimbalとは何か。このSDKは、携帯電話の中のあらゆるセンサーの情報を包括的に扱えるしくみだ。最近のスマホは、さまざまなセンサーを搭載している。たとえば電子コンパス、GPS、加速度計。さらに今後はこれに温度計や湿度計、高度計なども加わってくるだろう。Gimbalはこれらのセンサーの情報を認知して統括し、アプリを開発する側はスマホの中の単一のデータプールにアクセスするだけで、それらセンサー情報を一括して取得することができるようになるのだという。

 これがなぜスコーブルのいうモバイル3.0となるのだろうか。

モバイル1.0は、音声通話できるだけの古い携帯電話。

 モバイル2.0は、iPhoneがもたらした新世代。この2.0になって初めてわれわれはスクリーンを触って操作できるようになり、その向こう側にあるコンテンツやサービスと接触できるようになった。しかし第3世代のモバイル3.0では、こうしたタッチスクリーンからさらに離陸していくのだという。

 この3.0の方向性については、先駆的な試みはいくつも存在している。たとえば、しばらく前にグーグルが発表した「GoogleNow」がそうだ。Androidに組み込まれる予定で、アメリカで発売されたタブレット「Nexus
7」に搭載されたこの機能は、ユーザーの現在のコンテキスト(文脈)に沿って情報を伝えてくれる。「はーい、君はそろそろ次のアポイントメントに移動した方がいいよ。なぜならここから目的地までは53分かかるからね」というような感じ。実際、新しいNexus7タブレットではそういう画面が表示されるそうだ(リンク先のスコーブルの記事にも写真がある)。

 しかしこのGoogle Nowは、事前にあらかじめユーザーが設定しておいたスケジュールとGPSでの現在位置に基づいてコンテキスト情報を発信しているのにすぎない。しかし未来のモバイルデバイスはそれだけでなく、手に持っていようがGoogleGlassのように顔にかけていようが、ユーザーの情報を大量に自動取得し、それに基づいた情報のプッシュ配信をしてくれるようになる。これは以前からよく語られてきたSF的な未来だが、Gimbalによってこれがついに実現に近づきつつあるのだという。

 これまでの大きなハードルは、こうしたセンサー情報を活用しようとすると激しくバッテリーを消費してしまうということだった。

 たとえば最近注目されたアプリに、Highlightというのがある。以下の記事がわかりやすいので、参照していただければと思う。

■出会うべき人と出会える"第六感"アプリ Highlight〜SXSWレポート Vol.4
http://kumasakahitomi.com/archives/1575.html

<Highlightは、Facebookでログインし、Facebookのプロフィールデータを使用する。「共通の友達」および「共通のファンになっているFBページ」を一つでも持っている人が50ヤード以内にいる場合、その人のプロフィールがリアルタイムで表示される。(今のところはiPhoneのみ。Android版が待たれる)
 サウスバイでは、ビジネスマッチングを求める人が、「サウスバイにいます。気軽に声をかけてください」と自分のプロフィールに書いていた。メッセージで「Hi
!」と声をかけて、飲みに行ったりアポイントを取ったり、というマッチングが私のまわりでもすでに行われていた>

 つまりは物理的に自分の近くにいる人たちをマッチングするというロケーション系のアプリだ。この記事にもあるように今年のSXSWでたいへんな話題になった。自分の近くにいる人たちを結びつける、という新しい体験を提供してくれたからである。しかしこのアプリはその後、あまり成長していない。なぜならもの凄い勢いでバッテリーを消費してしまうことが明らかになったからだ。

 このHighlightはGPSや3G、WiFiなどのデータからユーザーの位置を特定していると思われる。だがこのようなセンサー情報をソフトウェア的に処理するのはたいへんということなのだ。だったら、このHighlightと同じようなことをハードウェアレベルで行えば、バッテリー消費を劇的に減らすことが可能になるのでは?
そしてそのようなことを行うためのSDKがあなたの携帯電話に内蔵されるようになったらどうなるのだろうか?

 これこそが、Gimbalの意味ということだ。つまりはこれまでバッテリー消費の激しかったセンサー解析を、ハードウェアレベルで低消費電力で行ってしまおうというものなのである。これはセンサーを解析してコンテキストベースの情報を提供するスマートフォンの新しい地平を、一気に切りひらく可能性を秘めている。

 これが実現していくと、どのようなことが可能になるのだろう? スコーブル氏は、グーグルの新しいメガネGoogle
Glassについて、QuoraでのQ&Aを紹介している。

■Project Glass: What could be interesting use cases for Project Glass? - Quora
http://b.qr.ae/MFsThQ

 ここでのやりとりは非常に面白い。Google Glassの応用方法がさまざまに提案されているのだ。

・建物の内装の青写真をGoogleGlassにインストールしておけば、壁のどの位置にHDTVを設置するためケーブルなどをどのように這わせればいいのかといったことが、一目で分かる。
・病院でも患者の情報などがGlassに表示されれば、手で触ることによる余計な感染のリスクを減らすことができる。
・自動車で、不完全なドアミラーやルームミラーに変わり、クルマの後部を撮っている車載カメラの映像をGlassに映し出す。
・紙のマニュアルのかわりにGlassを使った製品マニュアルをダウンロードして使えるようにすれば、より簡単に複雑な家電製品を使えるようになる。イケアの家具もイライラせずに組み立てられるようになるかも!
・スクリーン共有を使えば、家電製品が壊れたときのサポートももっと簡単に。消費者がGlassをかけてどこが壊れているのかを説明し、サポートセンターのスタッフはその映像を共有して確認。
・美術館のチープな音声案内のかわりに、Google Glassでもっとビジュアルでわかりやすいガイドを。
・どこに家のカギや財布などを置いたのかが分からなくなったときに、Glassで確認できるように。

 こうしたAR的な可能性に加え、Gimbalを使えば徹底的にライフログを活用できる。ユーザーが歩いているのか走っているのか、それともスキーをしているのか。ショッピング中なのか、仕事中なのか、なにか娯楽を楽しんでいるのか。教会にいるのか、ストリップ劇場にいるのか、学校か、仕事場か、ドライブ中か。WiFiとBluetoothを使って居場所の特定を厳密化すれば、ユーザーが自分でクルマを運転しているのか、それとも妻の車に乗っているだけで運転はしていないのかということまで認知できる。

 ちなみにスコーブルはここでアップルに対する批判を書いている。アップルはアプリ開発者にワイヤレスの信号を取得することを許していないので、iPhoneではこのような位置特定が現時点ではできないのだ。「アップルは新しいコンテキストベースの世界で、開発者の邪魔をしているだけだ」と憤っている。

 しかし位置の特定はこれからのモバイル3.0の世界では非常に重要だ。なぜならユーザーの居場所によって、コンテキストはまったく異なってくるからだ。台所にいるのなら、食料品というコンテキストがそこに存在する。料理レシピや、健康的な食生活のガイドや、あるいは私がオレオクッキーをいったいどのぐらいの量を食べているのかという記録。「おいスコーブルの太っちょさん、食べ過ぎだよ!」。ちなみにこういう情報はすでにFitbitやFuelBandといった機器で実現しているが、スマートフォンで一元化できるようになるのは大きい。スコーブルはこう書いている。「まあ私の妻は携帯電話なんかなくても自分の食べたものをすべて記録しているがね」

 将来は携帯電話はもっと深いレベルで、人々のことを知ることになるだろう。ライフログ時代である。スコーブルはこうしたライフログの擁護者として有名で、「プライバシー侵害の危険なんかより、ライフログを公開して得られるメリットの方が大きい」と以前から主張している。

 スコーブルはFacebook上ですでに5000以上のモノに「いいね!」をつけていて、それらの「いいね!」リストはすべて公開されている。これを見れば、スコーブルがどのようなスタートアップのサービスを好んでいるのかということを知ることができるし、ラウンドテーブルピザが好みといったことまで知ることができる。

■ロバート・スコーブルの「いいね!」リスト
https://www.facebook.com/RobertScoble/favorites

 こういう方向性に進めば、将来はスマホが「スコーブルがピザをオーダーしたんだな」と知ったり、彼がいつクルマに乗り込み、誰と一緒に車中にいるのかも知ることができるようになる。「コンテキストベースのデータによって、人生をもっと豊かにすることができるようになる」とスコーブルは書くのだ。

 こういう使い方もある。たとえばタスクリストに「金物店で金槌を購入する」と記入しているとする。同時にスマホモバイル決済のデータによって、ユーザーがしょっちゅうスターバックスを利用していることを知る。そして金物屋の近くにはスターバックスがあることが地図データによってわかる。もしスケジュールに15分間の余裕があれば、ナビを使ってまず金物屋に向かい、その後スターバックスに行くという道順を設定することができる。ユーザーの歩数も計算し(FuelBandで可能だ!)、歩く道順を誰が通りがかるかまで教えてくれる。えっ、友人の山田さんがいまスターバックスにいるの?
そりゃいいね、というような感じだ。

 帰宅後は、スマホはユーザーがダイニングルームにいて食事をしているのか、それとも居間でスポーツ番組を観ているのか(ユーザーが何のスポーツを好きかまで知っているのだ。次の五輪では、陸上競技の決勝を自動的に見るリストに入れてくれていたりして)を知っている。

 フェイスブックやアマゾンは、独自の携帯電話のプロジェクトを立ち上げているという噂が流れている。しかしアップルがiPhoneですでに完成させた分野を狙ってもまず勝てない。だから両社がやるべきことは、アップルがいまだ踏み込めていないこの「コンテキストデバイス」の世界へと進んでいくべきだ、とスコーブルは書いている。そしてこのクアルコムのSDKがフェイスブックやアマゾンとつながれば面白いことになるのでは、と。これはたしかにその通りだ、と思わせる納得の論だった。

 ちなみにスコーブルはニューヨークタイムズのこの記事「センサーがやってきた!」も紹介していて、面白かった。

■The Sensors Are Coming!
http://nyti.ms/OP5IgP

 今後のスマホがどんなセンサーを内蔵することになるだろうか、を予測した記事だ。たとえば高度計。それによってビルの中でどの階にいるのかを把握できるようになる。あるいは心電計。病気を診断するだけでなく、ユーザーの興奮度や気分を測ることもできる。さらに温度計や湿度計によって、まわりの環境の状態も計測できる。

 またこうしたセンサーによってセキュリティを高めることも可能だ。なぜなら身体の計測によって、その機器を誰が手にして使っているのかというフィンガープリントを記録できるからだ。少しの時間使えば、そのパターンを記録し、携帯電話を自動的にロックしたり解除したりできるようになる。これはモバイル決済にも有効となる。

 そしてこのような機能は携帯電話だけでなく、衣類やメガネや住宅にも組み込まれていく。靴下や靴やメガネや、さらにはゴミ箱にまでセンサーは組み込まれていく。そういうセンサーの未来!という話である。

 だんだんSF的になっていっているけど、こういう話がもう実現のレベルにまで来ているのは間違いない。果たして日本のメーカーやキャリアはついていけるかどうか。

(了)


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
特集2

コミュニティが崩壊した被災地でフェイスブックは何ができるか
〜〜マスコミからもネットからも忘れ去られた山元町に行ってきた
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 土曜日に宮城県の山元町に行ってきた。NHKの番組『復興サポート』に出演するためだ。この番組はNHKの復興支援プロジェクトの一環で、地域づくりやビジネス、福祉、防災に詳しい専門家を現地に招き、ミーティングやトークセッションを開催して知見を被災地に伝え、同時に番組でも放送するという内容。この日は「ふんばろう東日本」の西條剛央さんと一緒に、ソーシャルメディアの活用を山元町の人たちに伝えるという試みだった。

■復興サポート『ソーシャルメディアで震災復興 〜宮城県 山元町』
放送:8月26日(日)午前10時05分〜10時53分
http://www.nhk.or.jp/ashita/support/

 山元町は宮城県太平洋岸の最南端、福島県との県境にある。仙台市と福島県相馬市にはさまれたこの亘理町から山元町、そして福島県新地町のあたりの一帯は、実は震災後もほとんどメディアのニュースで扱われなかった。宮城県内では石巻や気仙沼に注目が集まってしまい、地味な亘理や山元はメディアの目を引かなかった。

 加えてこの一帯は仙台のベッドタウンとして住宅街が広がり、それとイチゴやリンゴの農家、漁師の家などが混在している。例によって一次産業は高齢化が著しく、若者の多くは仙台に働きに出ている。仙台へは国道4号を走ればわずか1時間足らずの道のりだ。そして震災後は仙台で働いていた若者たちは山元に見切りをつけ、大半が仙台へと転出して行ってしまった。そのぐらい気軽に移動できる距離感なのである。この結果、山元町には、インターネットを使って積極的に情報発信してくれるような若者もいない状態に陥ってしまった。

 でもこれは、宮城県北部や岩手県の三陸エリアでも同じ状況だったはずだ。しかし三陸では「高齢者ばかりで情報過疎になっている」という情報がかなり早い段階から東京で広まり、この結果、多くの情報ボランティアが三陸に向かうなどして、東京など非被災地との間で情報をやりとりするパイプラインをつくる努力がさまざまに行われた。

 さらに三陸エリアには多くの小規模な地方紙がある。石巻日日新聞や東海新報、三陸新報、南三陸新聞。しかし仙台の南部地域にはこうしたコミュニティ的な新聞がない。地方紙の中では大手である河北新報がカバーしているだけだ。河北新報はたいへん素晴らしい地方紙だと私は思っているが、しかし地域に根ざしたコミュニティ紙とは若干性格が異なっている。もう少しマスメディア的な性格に傾斜しているからだ。

 この結果、山元町は地元の情報をきめ細かく扱うコミュニティ紙はなく、また地元から情報を発信する者もおらず、情報についてのエアポケット(空白域)に陥ってしまったような状況になった。

 たとえば番組に参加した高齢の方の以下のようなお話。「私は浜の住人で家も流されてしまいました。このため震災後からテレビも見られず携帯電話も失い、避難所では誰かが持っていたラジオだけが唯一の情報源。でもラジオでは山元町のニュースはまったく無く、地元で何が起きているのかさっぱりわからないままでした。唯一の情報源は、消防団の人からもたらされたクチコミだけでしたね......。10日ぐらいしてようやく自宅に戻り、携帯電話を発見したところ、たくさんのメールが溜まってました。その中には遠隔地の知人から『宮城もたいへんな被害だったみたいだけど、山元町は何もなくて良かったね』というメールも。山元町のことが報道されないので、被害がないと思われてしまっていたのです......」

 ひどい話である。また町役場に勤めている女性はこう説明していた。「日中は若い人はみんな仙台に仕事で行っているので、そもそも震災発生時に若い人がいなかった。このため避難所に移ってきたのは高齢者ばかりで、それでますます情報過疎になってしまったということもあるように思えます」

 こういう状況の中で、山元町の情報ハブとして機能するようになったのが災害FMの「りんごラジオ」だった。東北放送の元アナウンサーで、山元町在住の高橋厚さんが震災後に立ち上げたラジオ局である。被害状況や支援物資の情報を町内の人たちに伝え、さらにはインターネット上でも放送を配信し、町外にも伝える役割を果たした。ブログも立ち上げ、そして「りんごラジオ文字化」というアカウントで放送内容を聴覚障害者に向けてツイートするということまで行っている。たいへんな活躍ぶりだ。

 しかしこのりんごラジオにも限界がある。まず第一には、難視聴地域が町内の3分の1ぐらいの面積に及んでいるということ。また震災後、町外に出てしまった人たちや、あるいは支援をしてくれる潜在層(東京などのボランティア)に対して情報を届けるすべを持っていないということ。

 山元町では多くの住宅地が津波に押し流されたため、町役場が新たに3つの住宅予定地を設け、この夏の間にどこに居住するのかを町民が選択するよう促している。これまで2度の町民説明会も開かれた。だが「みんなはどこに住むの?」「その3つの住宅地ってどう違うの?」といった情報が少なすぎて、ほとんどの人が選択できないでいる。りんごラジオがインタビューしてみたところ、人々が最も知りたがっているのは「他の人たちの考え」だった。

 これはすなわち、それまで山元町の住宅地にあった中間共同体が消失してしまっているということだ。近所の人たちや同じ漁業、農業をしている仲間たちとなんでも相談し、その中でなんとなく決定していくというのが日本の農村・漁村のムラ的な中間共同体のやりかたである。誰かが強烈にリーダーシップをとるわけではなく、空気でさまざまなものごとが決定していくというあり方。ところが津波被災によって住宅地が壊滅してしまい、物理的な距離から引き離された結果、人々はそれまで属していた山元町の中間共同体へと接続する方法を見失ってしまった。

 これはさまざまな局面に及んでいて、番組では町の中心部、花釜地区の盆踊り大会のことも取り上げられた。花釜地区は多くを津波で流されてしまって、住民は仮設住宅に分散しているだけでなく、町外や県外に出てしまっている人もたくさんいる。約3000人の住民のうち、1000人は町外に出て行ってしまっているのだという。そういう中で今週の16日木曜日に盆踊り大会を復興支援の一環として計画しているのだが、どうすれば情報を多くの人に届けられるのかを考えあぐねているのだ。

 花釜地区の区長、坂根守さんは盆踊りの案内ハガキを500枚以上もコピー機で作成した。これを仮設住宅と、自宅に戻っている人たちとに郵送するのだが、それではもともとの住民全体には行き渡らない。でもできれば町外に出た人も含めて全員に情報を伝え、さらには東京や仙台などの若い人たちにも来て欲しい。しかしそのようなことを実現するすべは何もない。どうすればいいのだろう?

 ーーとまあ、このような山元町の状況なのである。私はこの坂根さんをはじめとする地元の人たちの話を聞いていて、「もし震災が起きたのが2011年でなくこれから10年ぐらい先で、住民たちがすべてFacebookのアカウントを持っていたらどうだっただろう」と想像してしまった。

 津波によって住宅地が壊滅し、物理的な近さが消失してしまったとしても、Facebookがあれば連絡をとるのは簡単だ。Facebookというのは言ってみればリアルの人間関係の補完システムのようなものである。ずっと会っていなかった高校時代の同級生と何十年ぶりかでつながることもできるし、めったに会わない知人とも日々の交流感覚を持続させることができる。関係持続のために年賀状を出す必要もなくなる。相手に連絡も取りやすい。

 このような人間関係補完システムを、過疎化しつつある農村や漁村のコミュニティに差しはさんでおけばどうなるか。かなりプラスの効果は予測できるはずだ。

 実際、番組では南三陸町の住民たちが仮設住宅でツイッターを活用している様子も紹介された。もともとご近所同士だった人たちも、いまはあちこちの仮設住宅に分散して住んでいる。仙台や盛岡に出ている人もいる。そういう人たちが、なかばクローズドな流儀でツイッターを使い、日々の雑談や井戸端会議みたいなことを楽しんでいる。ツイッターが集落をまとめるツールになっているということだ。

 ツイッターやフェイスブックだけでは、日本のムラ的な中間共同体の代替物にはなり得ない。ゼロから人間関係をソーシャルメディア上でスタートさせて、それがリアルのムラへと進化(?)していくというのは少なくとも現時点では考えづらい。だがすでに存在しているムラを持続させるための支援ツールとして、ツイッターやフェイスブックを活用するというのは十分に可能性があるだろう。

 しかし単にムラを代替するだけではない、さらに新たな付加価値もソーシャルメディアでは期待できる。

 リアルのムラは多くの場合、物理的な圏域の中で閉ざされてしまっている。農村や漁村というムラはそういう物理的な閉鎖性が、一方で息苦しさも醸し出していた。よそ者は排除し、空気の圧力で何でも動かしてしまうという日本固有の島国根性やムラ根性、さらには最近の企業社会の社畜意識のような感覚は、こうした閉鎖性から生み出されたものだ。

 しかしソーシャルメディアは物理的な距離や時間的な感覚を飛び越えることができるというメリットを持っている。このメリットを活かし、たとえば山元町のムラ的コミュニティの中に、仙台や東京や西日本の若者たちの活動をオープンに取り込んでいくことが可能になる。

 実際、先ほど紹介した南三陸のケースでは、長清水という地区のリーダーが新しい町作り計画の情報を逐次ツイッターで発信し続けたことによって、宮城大学の学生たちを長清水のムラ的コミュニティの中へと引き入れることに成功した。大学生たちが新しい町作りの場所の建築模型を作成して地区にプレゼントし、これを使って地区の人たちが新しい町のビジョンを具体的にイメージすることができるようになり、町役場との交渉もうまく運ぶことができるようになったのだという。

 ソーシャルメディアは外側に向けてつねに開いていくことが可能だ(もちろん閉じたままの圏域を作ることも可能だが)この特性を巧くいかせば、内部のムラ的コミュニティの結束力をある程度保ったままで、外部の関係性を引き入れ、活性化を行うことができる。

 そしてこのような「ウチ」と「ソト」の交換による活性化には、どうしても広場のようなものが必要になってくる。

 私は前からフェイスブックやツイッターというのは、人間関係だけを軸にしたフィード型メディアであって、2ちゃんねるのような掲示板型メディアと違って「広場」を持っていない、と解説してきた。そしてこの広場のないという特殊性が、情報の素早い伝播や場の荒れにくさといったメリットを生み、いまのソーシャルメディアの王道の道となっていると。

 だがこれはメディアリテラシーやスキルなどが平準化され、すべての関係性がオープンになっている世界での話である。すでにムラ的リアルコミュニティが存在し、そのムラと、ソトの関係を交換できるようにしていこうとすれば、フィード型だけではうまく作動しない。どこかに広場を設け、その広場にムラの住民たちが集まるのと同時に、その広場を目指してどこか遠くから若者や異邦人たちがやってこれるようにする必要がある。つまりは動線を確保するための場所としての広場が必要、ということなのだ。

 そういう私の考えと、「ふんばろう東日本」の西條さんのこれまでの幾多の経験からなる知見は、たぶん一致したのだろう(そこまで厳密に話し合ったわけでは無かったけれど)。そこで今回の山元町の復興サポートでは、もともとのコミュニティの住民たちが集まり、そして外部の活力も引き込む広場としてFacebookグループを開設することになった。

■ふんばろう山元町 Facbookグループ
https://www.facebook.com/groups/300978583334104/

 管理人には、山元町出身で仙台在住の同町関係者としては数少ない情報発信者(ブロガー)である梅田尚さんが就任している。8月16日の盆踊り大会のイベントページもFacebook上に開設された。

■花釜区で盆踊り!
https://www.facebook.com/events/353937888018739/

 盆踊りの日までわずかな日数しかないが、なんとか成功してくれればと願うばかりだ。

(了)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
英語キュレーション
〜〜本メルマガ限定で米国の注目IT系記事を紹介!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 フェイスブックが、HPやデル、IBMなどのエンタープライズ系巨大IT企業のビジネスを破壊する新しいアイデアを開発しているそうです。それは何かというと、ハードウェアメーカーがサーバを開発する際にオープンソース的な方法で行えるようにするというもの。Open
Compute Projectと呼ばれています。ソフトウェアの世界でLinuxがやったことを、ハードウェアでやってしまおうというような考え方らしいです。
 AmazonがECに活用したクラウドを外販して巨大クラウド企業になったように、Facebookが9億人のユーザーを運営するのに使っているサーバ構築のリソースを今度は外販していく......といった流れになるのでしょうか。今後に注目です。
■Inside Facebook's Plan To Revolutionize The Entire Hardware Industry
- Business Insider
http://read.bi/MJFsbQ

 来年にもインテルがウルトラブックのPCにワイヤレス充電機能を搭載するのでは?という記事。Digitimes誌が報じています。ウルトラブックを充電器にして、モバイル機器をワイヤレス充電できるようにするというシステム。これは実現したらかなり便利になりそう。
■Intel's Wireless Charging Could Be In Smartphones And Laptops -
Business Insider
http://read.bi/OQPxPS

 伝統あるニューヨーカー誌が従来からのiPad版に加えて、iPhone版の電子雑誌もリリースしたというニュースです。それだけの話なのですが、「なぜいまiPhone版?」という質問に対する副編集長の回答が興味深い。
 「当時(2年前にiPad版をリリースしたとき)はiPadで出すのが理にかなっていると考えていた。なぜなら紙版のニューヨーカーと判型が近いから。しかし2年が経ってみると、いまや多くの人がどんどんスマートフォンで読書するようになっていることに気づかされた。だとしたらわれわれもそのための場を提供しなければならないということだ」
 日本では電車内などの読書習慣から、電書はタブレットよりスマホの方が向いていると言われていますが、ニューヨークでもタブレットよりスマホという流れになっているのでしょうか。
■'New Yorker' Arrives on the iPhone With Free Issue
http://on.mash.to/MJQG00

 フォレスターリサーチの予測では、2016年には6300万人のアメリカ人が自宅で仕事するようになるそうです。こういうノマド的な方向性が、私たちのライフスタイルに何をもたらすのか。「どこで働くのか」から「どのようにして働くのか」というWhereからHowへのシフト。この可能性を追求している18人を紹介し、彼らを「ワイヤレスジェネレーション」と名づけて映画化するプロジェクトがスタートしています。Kickstarterでファンドレイジング中。
 18人は以下のような人物だそうです。
・タイからオンラインで授業を教えている社会学教授。
・南アメリカをバックパッカー旅行しているアメリカンエクスプレスのアナリスト。
・母国オーストラリアのクライアントのためにウェブ制作しながら、子供を連れてアジアを旅する4人家族。
・コロンビアに住んでいるデイトレーダー。
・月に数時間しか仕事をせず、残りの時間はハイチやルワンダでボランティア活動しているインターネット起業家。
 この紹介文を読んでるだけでも、ゾクゾクしてきますね。そしてこれらの人たちは紹介文を読めば分かるとおり、グローバルエリートではなく単なるローカルビジネスをやってる人たちです。「ノマドなんかできるのはエリートだけ」とかいう日本国内での批判がいかに誤っているかがよくわかります。
■The Wireless Generation by Drew & Christine Gilbert -- Kickstarter
http://kck.st/MKAThl

 1年ほど前にアップルがツイッターに数百億円の出資を検討していたという情報が、ニューヨークタイムズとウォールストリートジャーナルによって報道されました。
 もともとアップルはソーシャル方面が弱く、そして昨年のその時期はモバイル分野の最大のライバル企業であるグーグルがGoogle+をリリースしていました。そしてまたこの時期、アップルはiTunes上のソーシャル機能であるPingをフェイスブックに連結させようと策略していたわけです。しかしフェイスブックはこれを拒否して、アップルがフェイスブックのAPIを利用できないようにしてしまいます。
 このような状況下でアップルは恐慌状態になっていたのでは?というのが筆者の指摘。それでツイッターにすがりついたのでは、ということです。
 しかしその後、フェイスブックとの関係は改善され、iOS6ではフェイスブック連携が可能になることになりました。アップストアにも「いいね!」ボタンが搭載される予定です(今秋という噂)。この結果、アップルは自社でソーシャルメディアを用意する意欲をなくし、Pingも終了させる見通しとなっています。そうしてツイッターとの出資交渉も立ち消えになったのではないか、という観測です。
 実際、ティム・クックも今春のカンファレンスでこう発言しているそうです。「アップルがソーシャルになるべきか?と聞かれれば答はイエス。(しかし)アップル自身が独自のソーシャルネットワークを持つ必要はない」
■Why Apple won't invest in Twitter: It doesn't have to | VentureBeat
http://bit.ly/ORbkXF

 「出版のシンプルな概念」と題されたこのたいへん短い記事は、非常に端的に出版ビジネスの本質を示しています。以下、全訳。

 製品は「物語」である。書籍でもなく、電子書籍でもなく、オーディオブックでもなく、物語こそが製品なのだ。
 消費者は「読者」である。書店でもなく、電子書籍ストアでもなく、配信業者でもなく、営業マンでもなく、「読者」こそが消費者なのだ。
 書き手は「物語」を生産する。「読者」は物語を消費する。その両者の間に入る者は誰であれ、書き手と読者の関係に加えられるような付加価値を生み出さなければならない。
■A Simple Concept for Publishing
http://bit.ly/ORbzSB


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
未来地図キュレーション

〜8月7日〜8月11日に紹介した記事から「これは読むべき!」を厳選!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

魅力的な商品を展開できない限り、プラットフォームの座から引きずり下ろされる未来は確定的に見える。断末魔のような記事。
■遠のくシャープの自立再建、強まる銀行・鴻海の圧力 Reuters
http://t.co/KPRjgYy8

ソーシャルと物販というアップルの弱い分野2つへの橋頭堡? The Facncy買収交渉中らしい。
■アップル、ネット小売事業を本格化? ソーシャルコマース企業を買収へ、海外メディア報道
http://t.co/fdhNJPiX

本の書き出しの文章と厚さ、値段だけで購入する本を選ぶ紀伊國屋新宿本店のブックフェア。面白いこと考えるなー。
■本の闇鍋状態...!紀伊國屋の思い切ったフェアが凄い NAVER まとめ
http://t.co/dsi9DYUZ

なんてキレイな北アルプス穂高の盛夏。「あー、雲がおいしそう!」と女子学生。
■ぼちぼちいこか - 夏山点描
http://t.co/BucyreqL

大津いじめ事件でネットやマスメディアは何を行っているのか。加害者の個人情報を暴き、過去の事件を掘り出してスクープ扱いしても何も変わらない。良記事。
■大津いじめ事件を歪曲する罪 | ニューズウィーク日本版編集部
http://t.co/JdSPpK80

アクセス解析の手法を使い、「ごく少数の読者に執筆中の本=ベータ版を読んでもらい、その反応を解析して最終版に仕上げてゆく」。マーケティング的に書く本。たしかにありかも。
■POLAR BEAR BLOG: ベータ版のある出版活動
http://t.co/MHIsMZJv

マングローブってそんな簡単に発芽するのか。でもたしかにこの先どう育てるのか気になる。
■西表島でもらってきた 拾ってきたマングローブをどうしたらいいか誰か教えて欲しい件
http://t.co/9WlSOn7x

『日本は平成になってから世界の標準的な政治手法「新自由主義」と「社会民主主義」を自覚なしに試してみたが、そのどちらも気に食わなかった』。はあ......そうなんだよね。
■争点なき「稲穂の国」の総選挙 結局、昭和時代に戻っていく日本の政治
http://t.co/JD2XKK10

ボルトの最高記録は09年世界選手権の9秒58。大学研究者の試算では限界は9秒48〜9秒45。だんだん近づいてるのか。
■人間の100m走の限界とは:How fast can man run?
http://t.co/ExUGdnJb

2005年の国勢調査で人口の97%が幸せと回答したと報じられ、これがブータンの幸福伝説をつくりあげた。しかしこれは数字のマジックがかなり働いていた、と。
■「ブータン国民の97%が幸せ」に、待ったを言いたい。 クーリエ・ジャポン
http://t.co/mXGxhvGm

ついにアメリカに次いでイギリスでも。
■米国に1年遅れ、英http://t.co/hNDidTz7でもついにKindle電子書籍の販売部数が紙書籍を突破
http://t.co/8lnNf5YP

posted at 08:23:04

前にも紹介したけどここ良さそう。でももう少し涼しくなってからのほうがいいな。
■豊洲のアウトドアパーク、WILDMAGICでバーベキュー体験してきました! GQ JAPAN
http://t.co/1JXpMAVq

まるで夢のように穏やかで気持ち良さそうな海。遠浅の浜はいまも。
■石巻百景: 海や川で遊ぶ人が、戻ってきた夏
http://t.co/OxxxlpbF

暑い日に見ると本当気持ち良さそうな写真ばかり。行ったことのある場所がひとつもないのに愕然......。
■死ぬまでに行ってみたい世界の名瀑 12 [トリップアドバイザー
http://t.co/yeCWb0t9

地形を予測し、その土地の地盤を独自基準で採点するヤフーのアプリ「ジーバンズ」。自宅のある場所を測って地震への強さを知る。これは素晴らしい。
■Yahoo!ラボ - G-Banz
http://t.co/x2UWdxxI

これはすごい話。まじかー。
■図書館界に激震、元Google担当者が裁判で証言「Google Book Searchの本当の目的は、Amazonつぶしだった」
http://t.co/kvnRZ47n

シャイニングの前日譚をワーナー映画が準備中らしい。キューブリック作品を超えられるんだろうか。
■スタンリー・キューブリック監督×ジャック・ニコルソンの傑作ホラー『シャイニング』にプリクエルが誕生?
http://t.co/2HtoT0cM

すごいブシェミの破壊力。全員同じ顔に......。
■美人女優たちのお顔にスティーブ・ブシェミさんの目をくっつけてみたら...
http://t.co/gIynQtKG

ノマド批判に対する反論、続編が掲載されました。
■スタバでMacBook Airを広げて 威張る奴がどこにいる? 論点の見えないノマド批判に反論する 日本の"ノマド先駆者"佐々木俊尚さんに聞く
http://t.co/hK1Wo2tm

どれもおいしそう。良くこれだけ食べ歩いてるなあと思う。すごい。
■福島県で出会ったおいしいもの - Togetter
http://t.co/p3p1jWZH

接客を求める時も求めないでブラブラ見たい時もある。入り口に置いてあるブレスレットの3色で「急いでます」「声をかけないで」「接客希望」と分けられるヒカリエのクリニークの試み。これいいなあ。
■声をかけない接客」新しい売り方模索中
http://t.co/tvlfmxZ6

癒された(笑)。
■マンホールにリスが詰まった!ドイツ北部で救助大作戦 AFPBB News
http://t.co/A7W2PAhN

大牟田で失業し、生活する老若男女たちの物語。大失業時代。この本購入。
■オーラルヒストリーは迫力があります。『「大量失業社会」の労働と家族生活 筑豊・大牟田150人のオーラルヒストリー』
http://t.co/hNBfMe32

今日のBGMはこれ。オランダ生まれのソウルシンガー、ボー・サリス。カッコいい。
■Maya Jane Colesがリミックスしたあのヴィンテージ・ソウル・シンガー Bo Saris のデビュー曲PV
http://t.co/Eg1Dhpnm

Kobo騒動では、電子ペーパーの特性にまで文句を言ってる的外れな批判も多かった。これはキャズムを超えて一般層に売れたからでは?と。たしかに。
■楽天「kobo」大不評に見る、電子書籍成功のヒント?
http://t.co/Bva1EQlv

エリクソンを抜いて世界最大の通信機器メーカーとなったファーウェイ。しかし人民解放軍との関係が濃く、「通信傍受してるんじゃ?」と安全保障的な懸念が浮上している。
■中国の多国籍企業:華為なんて怖くない
http://t.co/HdAJJESW

auの格安プランとWiMAXやLTEなどのワイヤレスに押されて。ワイヤレスの圧倒的な使い勝手に対して固定回線が巻き返すのは今後難しいかも。
■フレッツ光の契約数が激減 難局を迎えるNTT東日本
http://t.co/UE4hx5oY

国民の9割が苗字を持たないビルマ(ミャンマー)では、名前はどう扱われているか。とても不思議な感覚。
■ビルマのユニークな名前の付け方・Global Voices
http://t.co/dJprwoIe

これから登山する標高5500mのシャープ山が前方に見えている。なんだかわくわくさせられる火星の写真。
■障害回避カメラ、キュリオシティ初画像 ナショナルジオグラフィック
http://t.co/FNpiUm97

ガリガリ君はなんと70Kcalしかなく、ハーゲンダッツのバニラ1個とガリガリ君4本がほぼ同じカロリー。そうだったのか!
■ガリガリ君のカロリーの低さは異常 : ライフハッカー
http://t.co/ZcnenLqS

これは安い。モバイルルーターのレンタル合わせても月額1120円。100kbpsって使い勝手どうなんだろう。
■今度はついに月490円! DTIが上下100kbpsのSIMを発表
http://t.co/hVb7xPqb

今後さらにグローバルの競争は激化し、「物質的な豊かさから心の豊かさ」といった価値観転換でも心静かに人生を送ることは不可能になるのではと。競争にだれもが個人レベルで呑み込まれざるをえない。
■21世紀は個の時代 : アゴラ
http://t.co/9uvaFI1T

タランティーノの選出ベストテンが異彩を放ってる。「がんばれ!ベアーズ」とか「ジョーズ」とか。
■「史上最高の映画」コッポラ、スコセッシ、タランティーノら選出作明らかに 映画.com
http://t.co/Kabi5tDw

財政ばらまきで所得格差の拡大をとめても、それは皆を平等に貧しくするだけ。池田信夫さんのこの記事には100%同意。
■「反グローバリズム」で人々は幸福になるのか : アゴラ
http://t.co/3XfiDRxQ

日本人旅行者のクチコミ評価でランキング。1位はアンコールワット。以下マチュピチュ、ラニカイビーチ、ディズニーワールド、エアーズロック。まあ妥当な感じ。
■口コミで選ぶ 行ってよかった海外観光地 Top 50トリップアドバイザー
http://t.co/MI3EjJYf

椅子で有名なイームズの1968年映像作品、いま見てもゾクゾクする素晴らしさ。
■チャールズ・イームズ「POWERS OF TEN」 haconiwa
http://t.co/IdkqxeNZ

アフリカでマカデミアナッツの企業を成長させた佐藤芳之さんの本。なんてすごい人生、面白そう。
■『OUT OF AFRICA アフリカの奇跡』 - HONZ
http://t.co/LpxPDfZz

非常にコンパクトに持ち運べるスニーカー。これ私も持ってるけど登山とか旅行に非常に便利。
■Timberlandの折りたためる画期的なシューズ「ラドラートレイル キャンプ」から、待望の新色が登場
http://t.co/CckFioAA

たいへん興味深い2008年ネット右翼の調査。3.1%って多いとみるか少ないとみるか。以降の4年間で増えてるのかな。
■NEWSポストセブン|ネット右翼 ネット利用者の3.1%で年収800万円以上は29%
http://t.co/1eq80fvL

これ私もやったことあるけど確かにすごく旨い。
■【史上最強のビールのおつまみ】枝豆は "フライパンで蒸し焼き" にするとおいしくなりすぎるので注意!
http://t.co/eOsczCjw

テレビの過剰演出に問題もあるかも知れないけど、それ以上にノイジーなマイノリティを無視できない今の日本社会の状況が露骨に浮き彫りになってる感じがする。
■テレビマン「最近はネット掲示板で電凸しろとすぐ騒がれる」
http://t.co/3jYRVrbD

「グローバル人材を育てよ」という日経の社説。しかしここで指摘されているように、グローバルエリートとローカルスタッフを全部一緒に同じ雇用の問題として扱うのはもはやロジックとしても無理。
■日経社説が微妙な件 吐息の日々
http://t.co/TjAFnIEv

快楽と充足感の違いについて。快楽はその場の満足感が得られるがすぐに飽き、充足感は達成するまでは苦しいけど成長をもたらし人生を豊かにする。本当そう思う。良記事。
■阿部純子のブログ あるトカゲのおはなし
http://t.co/J2WnNk8J

和歌山の山の中で学校をやってる学園長さん。すごいな。私は年に1万キロぐらいしか乗らないので、100年かかる計算......。
■痛いニュース(ノ∀`) : 三菱パジェロで24年97万kmも走っている和歌山の男性が話題に
http://t.co/RyHBq2AK

メトロデザインの名称が変更され「Windows 8デザイン」にという噂。なんか微妙に残念な感じ......。
■マイクロソフト、「Metro」という名称を「Windows 8」に変更か - CNET Japan
http://t.co/Kcl21Y0Q

いまや日本では世代が「想像の共同体」と化しているという指摘。中間共同体消失の先に来るものは何か。架空の共同体を作っても空しいだけだ。
■徴兵制推進論と「想像の共同体」化する「世代」 | Kousyoublog
http://t.co/v0pCdi74

こんなの知らなかったよ。調べてみたら重要なメールをいくつか発見!
■Facebookメッセージ「その他」より大切かも!? 迷惑メール(スパム)フォルダをチェック!
http://t.co/0MdUFvSm

旅行先のローカル食が美味しい国ランキング。イタリア、フランスに次いで3位に日本が。嬉しいな。以下中国、スペイン、米国、メキシコ、タイ、台湾、インド。
■全世界27,000人の旅行者を対象に 旅先での食事」
http://t.co/85XzyxXV

末期ガンで余命短い高校化学教師が落ちこぼれ学生と麻薬製造を始める、という物語。そんなに面白いのか......気になるけど時間が取られるなー。
■見始めたら止まらない『ブレイキング・バッド』アメリカTV史上最高とすら言われてる番組
http://t.co/0y5ekwFX

小林康正京都文教大教授の話が目からウロコ。「たまごクラブ」などの妊婦向け雑誌が子供の名前をデータベース化し、個性的な名付けが容易に。しかし過去半世紀は読みやすい名前の多かった例外的な時代。そうなのか!
■キラキラネームに賛否(産経新聞)
http://t.co/kOsRWz57

赤坂真理さんの小説『東京プリズン』。戦後社会が終わった先に、日本はどのような物語を再構築していけるのかという大きく深い問題。もうすぐ終戦記念日。
■英霊と天皇の東京裁判=冠木雅夫(毎日新聞)
http://t.co/XnHrpd22

最近、農業に携わってる人や携わりたいっていう若い人によく会う。もっともっとITや起業家精神と結びついていけば。
■農業ってこんなだったか...?凄まじい進化 - NAVER まとめ
http://t.co/cU3JklcI

苦みが消えて果物の味に。知らなかった......。
■色が変わっても捨てちゃダメ! ゴーヤは完熟させるとメロン味の極上スイーツになるんだよ! / スムージーにしても最高♪ [ポーチ]
http://t.co/PpH0dBXF

ビルマの民主化運動指導者、アウンサンスーチーさんの映画。記事の後半ネタバレされてるけど、すごくぐっときた。見たい。
■白雪姫と七人の小坊主達 『The Lady 引き裂かれた愛』
http://t.co/j7miZbzO

国際政治学の権威、ケネス・ウォルツ氏の分析。パワーバランスから分析すればそういう結論も導き出されるのか。
■イランの核武装が中東を安定化させる? (ウェッジ)
http://t.co/iTtWPZGJ

これいいなあ。乗車する東海道新幹線の出発駅・到着駅と予定時刻を入力すれば、通過している沿線の風景や名物が次々に現れるアニメーションを見られる。
■東海道新幹線の沿線に見える風景は何かがアニメーションでわかる「EX-ALARM」
http://t.co/6lNa0oh2

グーグルで検索すれば「ペットの名前」「通ってた小学校」「母親の旧姓」などがわかってしまう可能性大の時代。たしかに。
■パスワード再発行に必要な「秘密の質問」は役立たず | スラッシュドット・ジャパン セキュリティ
http://t.co/1rUhcZlg


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
未来地図ブックレビュー

人はだれもが10人以下のグループ4〜6つに属している!?
〜〜待望の翻訳が出た『ウェブはグループで進化する』
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 少し前からネットで話題になっていた『Grouped』の翻訳。非常にわかりやすく書かれた本で、ソーシャルメディアの入門書としても読むことができます。しかし書かれていることはかなり鋭い。

 まずデータの数々に驚かされます。「人は平均で4〜6のグループに属しており、それぞれのメンバーは10人に満たないことが多い。メンバー数の平均は4人」

 さらに、一般的にソーシャルネットワークには次のような特徴があるそうです。

・最も親しい人のグループには、5人ぐらいの人物が存在。
・次に親しい人々のグループには、15人ぐらいの人物が存在。
・定期的に会う機会のある人々は50人ぐらい。彼らの近況もわかっている。
・安定的な関係を築くことができるのは、150人ぐらいが限界。
・何となく知っていて名前も分かるというような「弱い絆」でつながっているのは、だいたい500人。

 へーっという感じですね。さらに次のような人間関係の分類はどうでしょうか。

・知り合い
 それほど詳しく知っているわけじゃないけど、趣味やスポーツなど共通の話題でつながっている人たち。
・情報源
 情報やアドバイスを共有する人たち。
・遊び友達
 おもに楽しむ目的で集まっているだけで、それほど深い関係にはならない。
・協力者
 心理面ではなく、実務面で支援を与え合う人たち。
・仲間
 「遊び友達」と「協力者」の両方の側面を持つ人たち。遊ぶためにも集まるし、実務面でも助け合う。
・癒やし手
 仲間に近いが、心理面での支援を与え合う人たち。
・相談相手
 一緒にいることが楽しく、お互いに秘密を打ち明け合うような人たち。でも実務の支援はしない。
・親友
 非常に親しく、これまでの7つの要素をあわせもつ人たち。

 なるほどねえ。ちなみに「相談相手」と「親友」は非常に少なく、5人以下の場合が多いそうです。

 この先の話はもう少し刺激的で、このような人間関係の構図の中でどのように情報が流れるようになるかが開設されています。従来はマスインフルエンサーに情報を投げ込めば、それが多くの人に伝播すると考えられていました。しかし情報の流れ方は、単なるインフルエンサー→フォロワーではないと著者は指摘しています。

 具体的に言えば、そこには2つのハブがあるそうです。イノベーター・ハブとフォロワー・ハブ。前者はつながりをたくさん持っていて、なんでもすぐに受け入れる人たち。後者は、つながりの数は多いけれどもすぐには新しいものを受け入れない人たち。つまりこれはキャズム理論で言うイノベーター+アーリーアダプタと、アーリーマジョリティということですね。

 そして情報を伝播させようとすれば、イノベーター・ハブにだけ受け入れられるだけではだめで、フォロワー・ハブに受け入れられなければならない。つまりはキャズムの向こう側にあるマジョリティ層の中のソーシャルグループにどう到達させるかがカギということです。

 この本は言ってみれば、キャズム理論にソーシャルメディア論をうまく接続させたような感じ。そのような組み合わせは意外とコロンブスの卵で、今までキャズムとソーシャルを交えて語る人はいませんでした。その意味でなるほどと思わされますね。

■『ウェブはグループで進化する』Amazon.co.jp
http://amzn.to/OP6nie

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
未来地図ライフハック

Facebookは重要メッセージが消えてしまうことがある!
〜〜「その他」と「迷惑メール」フォルダを定期的にチェックしよう
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 Facebookメッセージは非常に使いやすく便利で、私は多くのやりとりがいまやメールからFacebookメッセージに移行してきています。しかしこのFbメッセージはけっこう厄介で、最大の問題は時々メッセージがロストしてしまうこと!

 とはいえ本当にロストしているわけではなく、実はあちこちに潜んでいます。

(1)「その他」の中
(2)「迷惑メール」の中


 (1)は、Facebookの左メニュー「メッセージ」をクリックし、その下にサブメニューで表示される「その他」をクリックすると表示されるフォルダ。
 (2)は、同じく「メッセージ」をクリックすると、メイン画面の右上にメッセージの検索ウィンドウが表示されます。この検索ウィンドウの虫眼鏡アイコンをクリックすると表示される「迷惑メール(スパム)」を選択すると表示されるフォルダ。

 私はこの2つを調べてみて、重要なメッセージが埋もれていたことに過去何度か気づきました! 皆様もぜひチェックしておきましょう。

 上記の説明で分かりづらいという人は、以下の記事をお読みください。

■大事なメッセージを見落としているかも!? 今すぐFacebookの第2の受信箱「その他」の確認を
http://bit.ly/OStXdT
■Facebookメッセージ「その他」より大切かも!? 迷惑メール(スパム)フォルダをチェック!
http://amba.to/MEUsru

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
佐々木俊尚からひとこと

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 最近、10年ぶりぐらいに登山を再開し、ときどき山登りを楽しんでいます。先週は北アルプスの白馬岳に出かけてきました。大雪渓はやはり気持ちいいですね。猛烈に日焼けして、いま皮がむけまくっています。

 私は学生時代は冬季登攀などをやっていて、そのころは山にも若者が溢れていました。1980年代前半のことです。ところが90年代に入るバブルのころから、「きつい汚い危険」の登山は若者に好まれなくなり、一方で青春期に山に憧れていたシニア層が大挙して登山を始めるようになり、気がつけばどこの山に行ってもお年寄りばかり......という状況になっていました。それで90年代以降はだんだん山から足が遠のいていたのですが、最近再び山に足を運ぶようになって驚いたのは、再び若者たちが山に戻ってきていること!
まあ最近は「山ガール」なんていう言葉もあるぐらいにアウトドア遊びは大流行しているわけで、非常に好ましい傾向ですね(相変わらずマナーの悪いシニア層が多いのは閉口しますが)。


■今週号EPUBファイルのダウンロードはこちらから
http://www.pressa.jp/blog/0813_sasaki_206.epub


「こんな話を書いて欲しい」のご要望、たくさんいただいて恐縮です。順次、取り上げていこうと思っています。ご要望があれば、いつでもお気軽にメールをいただければ幸いです。

メールマガジンの内容でご質問やご意見、ご感想などあれば、mailmagazine@pressa.jpまでお気楽にメールいただければ幸いです。配信した内容とは無関係の質問でも結構です。ひとりで運営しているため、お返事をお送りできるのはその週の終わりになると思いますが、ご容赦ください。必ずお返事はいたします。

またメールマガジンの内容は、全文引用でなければ、内容の紹介や一部引用はどんどんやっていただいて問題ございません。




━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

佐々木俊尚公式サイト
http://www.pressa.jp
有料メールマガジン「佐々木俊尚のネット未来地図レポート」
お問い合わせ mailmagazine@pressa.jp
発行・運営 佐々木俊尚
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━